子供大人バイアス
22歳になった。
運が良かったのか、死の淵に際することもなかった。22歳といえばもう完全に大人である。
でも僕は本当に大人になったんだろうか。
就職活動の真っ只中、今年はGW10連休のお陰で、僕たち就活生も5月半ばは、面接も説明会もない日々を送ることができた。
といってもやっぱり自己分析やら企業研究やら、筆記試験の勉強やら、やることは沢山ある。
僕と親友は1日だけ完全なオフを作って息抜きをすることにした。
たった1日のオフ、何をするかは重要だ。
僕らが選んだのは『ポケモンカード』だった。
秋葉のカードショップを何軒も何軒も巡り、ポケモンカードを掻き集めた。案外人気があるみたいで、最強を称されるイーブイのデッキはどこにも残ってなかった。
それでも僕らは5万円相当ポケモンカードを買い込み、ルールを覚えるところから、ゲームをスタートした。
所詮子供向けのカードゲームである。遊戯王、デュエルマスターズを経験してきた我々には少し物足りないだろう。早めに切り上げて、さっと寝ようではないではないか。
そんな予定とは裏側。
『ポケモンカード』は朝まで続いた。
面白いのだ。
シンプルでいて、奥が深い。究極のカードゲームの一つといっても過言ではない。最高だった。
なにがいいたいかって、僕らは年をとってもやってることはそう大きく変わらないんじゃないかってこと。
人を大切にして、思いやりをもって、子供のころ持っていた素直な気持ちで色んなことにチャレンジする。
仕事をする上で、嘘をつく必要もあるだろう。でも子供だって、“学校”という小さな国のなかで、自分の立場を守るために必死に戦っていると思う。もちろん嘘をつくことだって、見栄をはることだってあるだろう。
ジェンダーバイアスというものがあるように、もしかしたら「子供はこうだ」「大人はこうだ」というのは後付けの社会が用意した区別で、実際はそこに境目なんてないんじゃないだろうか。
大人だって誰かに甘えていい。チャレンジしていい。泣いたっていい。
みなさん一緒に頑張リましょうね。私も頑張ります!